小西行長「アウグスチノの最期」
行長は堺の薬問屋小西隆佐の次男で洗礼名はアウグスチノ。外交・理財・運輸の才で秀吉に愛されるものの、文禄・慶長の役では作戦をめぐって顔等清正と対立。戦争して領地を広げたい清正に、和平して交易がしたい行長では話にならず、こぼ対立は関が原の戦いの遠因となった。関が原では宇喜多隊の左に陣するも小早川秀秋の裏切りによって総崩れとなり、行長は逃走する。しかし教義により自害できないので自ら捕縛され、石田三成らとともに京六条河原で斬首された。キリシタンの教えに従った行長の死はローマ法王にも悼まれたという。