酒井忠次「蜆すくいの隊長」

酒井忠次「蜆すくいの隊長」

長篠の合戦前夜、家康の所望に応えて披露した彼の「蜆(しじみ)すくい」に明日の不安に沈んでいた武将たちも笑い転げたという。合戦時は徳川軍の主力、東三河衆を統括していた。また、弓・鉄砲部隊二千人を選抜・編成し、信長の馬廻鉄砲隊五百を合わせ、その大将として指揮することを信長より命じられている。つまり、蜆すくいのエンターテイナーは当合戦織田・徳川軍の主力部隊の隊長であったのだ。